asobidiot

DATA-DRIVEN NOVEL RANKING

小川 哲

千葉県千葉市出身の小説家。東京大学教養学部を卒業後、同大学院総合文化研究科博士課程を中退。在学中に数学者のアラン・チューリングや日本文学を研究し、ウィトゲンシュタインの哲学書との出会いが文転のきっかけとなった。

27,330件のインターネット上の評価データを分析した、おすすめ小説ランキング

掲載作品数
14作品
総レビュー数
27,330件
高評価率
58%
★4以上の割合
最多レビュー作品
君のクイズ
12,917件
最も高評価率の作品
言語化するための小説思考
77%(1,866件)
最も賛否が分かれた作品
君のクイズ
低評価・高評価ともに12%以上

データから見える特徴

全体の高評価率は過半数を超えており、おおむね好意的な評価が集まっています。ただし、レビュー数の分布には大きな偏りがあり、最多レビュー作品である「君のクイズ」(2022年)が総レビュー数の相当部分を占める一方、中央値との差が大きく、知名度と満足度が必ずしも一致しない傾向が見られます。小説作品のなかでは2017〜2022年頃の作品が高評価率・レビュー数ともに上位に集まる傾向があります。

  • 「君のクイズ」は高評価・低評価ともに目立ち、賛否が最も割れた作品
  • 2024年以降の非小説作品(エッセイ・対談集等)は高評価率にばらつきが目立つ
  • レビュー数が少ない近作ほど評価の傾向が定まりきっていない可能性がある

ながら聴きでもご視聴いただけます

ランキング

※ 作品の購入リンクにはアフィリエイト広告を含みます

1君のクイズ

君のクイズ

2022年刊行

8,151pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

クイズ番組が好きな人や、軽快に読めるミステリー小説を探している読者に向く。

読者の声を分析

支持されている点

  • 競技クイズの奥深い世界観が丁寧に描かれている点
  • 謎を追う構成が読者を引き込みテンポよく読める点
  • クイズと人生・記憶を重ねる発想が巧みと評価される点

賛否が分かれる点

  • 結末・真相への期待に対して物足りないという声がある
  • 謎解きの着地点に賛否が分かれる傾向がある

内容紹介

生放送のクイズ番組決勝戦。問題文が一文字も読まれていないのに、対戦相手がボタンを押して正解してしまうという前代未聞の事態が起きる。ヤラセなのか、それとも別の何かがあるのか。敗れた主人公・三島玲央は、自ら真相を追うことを決意する。決勝の一問一問を丁寧に振り返るうち、クイズの答えが三島自身の記憶や人生と深く結びついていることが浮かび上がってくる。読者レビューには「ジャンルはたぶん面白い小説だ」という声があるが、まさにミステリーでも人生ドラマでもある唯一無二の読み心地が本作の魅力だ。競技クイズの奥深い思考プロセスが丁寧に描かれ、早押しの一瞬に込められた膨大な経験と知識の重みが伝わってくる。そしてクイズを解くことは、世界を知ることであり、自分の人生を肯定することでもあるという静かな問いかけが、読後に長く響く。ラストには思いもよらない真相が待ち受け、タイトルの意味が最後に鮮やかに結実する。

楽天で見る
絶賛2,368
好評4,196
普通4,772
不評1,280
酷評301

TOTAL 12,917 reviews

2地図と拳

地図と拳

2022年刊行

5,525pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

満州・近代史に関心があり、長編の群像劇を読み応えとして楽しめる読者向き

読者の声を分析

支持されている点

  • 多視点の群像劇が時代の複雑さを偏りなく伝えると好評
  • 地図・建築・戦争を絡めた重厚なテーマ設定が評価されている
  • 史実とフィクションの融合による高いリアリティが支持されている

賛否が分かれる点

  • 登場人物の多さと視点交代で序盤の読みにくさを指摘する声がある
  • 感情的な盛り上がりや結末のあっさり感に物足りなさを感じる意見もある

内容紹介

「君は満洲という白紙の地図に、夢を書きこむ。」日露戦争前夜の1901年、誰のものでもなかった広大な満洲の地に、さまざまな思惑を持つ人々が引き寄せられていく。日本の密偵に帯同した通訳・細川、ロシアの鉄道網拡大のために派遣された神父クラスニコフ、桃源郷の噂に騙されて移住した孫悟空、存在しないはずの島を探し海を渡った須野。彼らが集まった架空の都市・李家鎮は、やがて仙桃城として発展を遂げるが、日本・ロシア・中国の思惑が複雑に絡み合い、半世紀にわたる激動に飲み込まれていく。多視点の群像劇でありながら、地図と建築と戦争構造学という独自の切り口で歴史を問い直す圧倒的スケールの物語。「ひとつの都市が現われ、そして消えた」というシンプルな一文が、読後に重くのしかかってくる。直木賞と山田風太郎賞をダブル受賞した、歴史と空想が交差する巨編。

楽天で見る
絶賛896
好評1,017
普通711
不評113
酷評34

TOTAL 2,771 reviews

3言語化するための小説思考

言語化するための小説思考

2024年刊行

5,034pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

小説の読み書きに関心があり、作家の思考過程を論理的に追いたい読者向け

読者の声を分析

支持されている点

  • 小説の概念をロジカルに言語化した明快さが好評
  • 読者との関係や文体・伏線など問い直す視点が面白いと評される
  • 巻末の短編が本編の総まとめとして機能していると高評価

賛否が分かれる点

  • 後半になるほど抽象度が上がり難解と感じる声がある
  • 小説を書かない読者には内容が残りにくいという意見も

内容紹介

直木賞作家がデビュー10周年を機に、その思考の核心を惜しみなく明かした一冊。テーマは「面白い小説とは何か」という問いへの終わりなき探求だ。小説とは作者と読者のコミュニケーションであり、「伝える」のではなく「伝わる」ことを目指す営みである。そのために著者が実践する方法は、技術論ではなく「考え方」の解体だ。抽象化と個別化、情報の順番、視点人物と読者の情報量の差を最小化すること。さらに「伏線は存在しない。小説とは伏線そのものだ」という言葉は、読者の常識を根底から揺さぶる。将棋やAI、フットボールまで縦横に絡めながら展開される論考は、小説を書かない人間にとっても、知的好奇心を刺激しっぱなしの体験となる。そして「面白い小説とは何か」の答えはいまだ誰にもわかっていない、と著者は言う。巻末に収録された短編「エデンの東」は、その思考の集大成として機能し、読み終えた後に静かな余韻を残す。

楽天で見る
絶賛718
好評724
普通346
不評59
酷評19

TOTAL 1,866 reviews

4君が手にするはずだった黄金について

君が手にするはずだった黄金について

2023年刊行

4,955pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

私小説やエッセイ的な文学、虚構と現実の境界を楽しみたい読者に向く

読者の声を分析

支持されている点

  • 虚構と現実が曖昧で独特の読み心地と評される
  • 承認欲求や嘘を多角的に描く視点が評価される
  • 文体のリズムよく読みやすいという声が多い

賛否が分かれる点

  • 哲学的・理屈っぽい記述が合わない読者もいる
  • 従来作と作風が異なりギャップを感じる声もある

内容紹介

著者自身を彷彿とさせる小説家の「僕」が主人公の連作短編集。就活のエントリーシートを書くのをやめ、フィクションを書き始めた大学院生時代から物語は始まります。青山の占い師、80億円を運用する自称凄腕トレーダー、偽ロレックスを腕に巻く漫画家。成功への渇望と満たされぬ承認欲求を抱えた怪しげな人物たちと、「僕」は次々と遭遇していきます。 読めば読むほど足場がぐらつく、これはエッセイなのか私小説なのか、それともフィクションなのか。虚実の境界線を意図的に曖昧にしながら、嘘と真実、本物と偽物をめぐる問いが鋭く突き刺さってきます。 他者の欺瞞を暴きながら、嘘を物語にする小説家自身もまた彼らと同類なのではないか、という自問自答が通底するテーマとして流れており、読者は気づけば「自分は何者か」という問いに引き込まれていきます。 脳と感情が揺らされっぱなしで知的興奮が一秒も止まらない、そんな読書体験が待っています。

楽天で見る
絶賛813
好評1,300
普通1,109
不評284
酷評71

TOTAL 3,577 reviews

5ゲームの王国

ゲームの王国

2017年刊行

4,931pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

歴史・哲学・SFが交わる重厚な長編を好む読者に向く

読者の声を分析

支持されている点

  • 歴史とSFが融合した独自の読書体験という声が多い
  • 上巻と下巻で印象が一変し、再読欲が高まると評価される
  • 個性的な脇役キャラクターが物語に奥行きを与えると好評

賛否が分かれる点

  • 上下巻間の時代の飛躍が大きく、空白期間を惜しむ意見がある
  • 登場人物が多く下巻の焦点が散漫に感じるという声も見られる

内容紹介

ポル・ポトが支配したカンボジアの激動の時代を舞台に、ふたりの天才が半世紀にわたって繰り広げる壮大な物語です。独裁者の隠し子とされる少女ソリヤと、天賦の知性を持つ神童ムイタック。秘密警察や強制労働など、百万人以上の命を奪った不条理の嵐の中、ふたりの運命は交錯します。上巻では史実に根ざした重厚な歴史絵巻が展開し、下巻では一気に時代が飛躍してSF的要素が加速。脳波を利用した謎のゲーム開発と、権力の頂点を目指す政治的野望が絡み合い、物語は全く異なる相貌を見せ始めます。あるレビュアーが「上下巻でこれほど印象が激変した作品があっただろうか」と驚いたように、上巻を読み終えたとき、すべての伏線が鮮やかに繋がる体験が待っています。歴史小説であり社会派小説であり、恋愛小説でもある規格外の一作です。デビュー二作目にして日本SF大賞と山本周五郎賞をW受賞した、著者の圧倒的な才能が結晶した作品です。

楽天で見る
絶賛719
好評699
普通393
不評83
酷評16

TOTAL 1,910 reviews

6嘘と正典

嘘と正典

2019年刊行

3,467pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

歴史・スパイ・時間SFが好きで、難解な構成を楽しめる読者向け

読者の声を分析

支持されている点

  • 表題作を筆頭に歴史改変SFとしての完成度が高いという声が多い
  • 多彩なテーマを扱う知識量と筆力が評価されている
  • 全短編に「時間」が通底し、短編集としての統一感が支持されている

賛否が分かれる点

  • 表題作など難解で初読では理解しにくいという意見が目立つ
  • 作品によって好みの差が出やすく、読者を選ぶという声がある

内容紹介

直木賞候補にも選ばれた、著者初の短編集です。全6篇を収録し、ジャンルの境界を軽やかに越えながら、時間と歴史と人間の業を深く掘り下げた作品集となっています。零落した稀代のマジシャンが人生を賭けてタイムトラベルに挑む「魔術師」、名馬スペシャルウィークの血統に亡き父との関係を重ねていく青年を描く「ひとすじの光」、音楽が通貨として流通する孤島の伝説を探る「ムジカ・ムンダーナ」など、多彩な設定が並びます。そして圧巻の表題作「嘘と正典」では、CIAの工作員が時空間通信技術を用いてマルクスとエンゲルスの出会いを阻止し、共産主義そのものを歴史から消し去ろうと奔走します。読者の視野の狭さを鮮やかに突き崩しながら、善悪が反転するその結末で、正典とは何かという問いを容赦なく突きつけてきます。複数の読者が「SF脳を刺激された」「頭の中をぐちゃぐちゃにされた」と評するほどの没入感と、緻密な伏線回収が全篇を貫く一冊です。

楽天で見る
絶賛392
好評412
普通292
不評56
酷評22

TOTAL 1,174 reviews

7ユートロニカのこちら側

ユートロニカのこちら側

2015年刊行

2,311pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

監視社会や自由意志といったテーマに関心があるSF・哲学好きな読者に向く

読者の声を分析

支持されている点

  • 現実社会と地続きの近未来設定への共感が高い
  • デビュー作としての完成度が高く評価されている
  • 連作短編の構成と世界観の統一感が支持されている

賛否が分かれる点

  • 後半になるほど難解・哲学的で読みにくいという声がある
  • 登場人物の描写が薄く物語としての物足りなさを指摘する声がある

内容紹介

サンフランシスコ沖合に浮かぶ実験都市、アガスティアリゾート。そこでは視覚や聴覚、位置情報に至るまで、あらゆる個人情報をマイン社に明け渡すことで、労働せずとも高水準の生活が保証される。一見すれば夢のような楽園だが、スマートフォンから情報を抜き取られている私たちは、すでにその一歩を踏み出しているのかもしれない。そんな鋭い問いかけが、6つの連作短編を通じて描かれる。リゾート内で幻覚に悩む夫婦、潜在的な犯罪傾向を理由に強制退去させられる男、都市へのテロルを試みる日本人留学生。ユートピアとディストピアの狭間で揺れる人々が、合理性と人間性、自由と管理の矛盾を体現する。行為ではなく危険性そのものを裁く社会、考えることをAIに委ねた先に何が待つのか。デビュー作にして圧倒的な完成度と称される本作は、高度情報管理社会が生み出す永遠の静寂、ユートロニカの意味を静かに問い続ける。

楽天で見る
絶賛193
好評214
普通182
不評35
酷評15

TOTAL 639 reviews

8斜め45度の処世術

斜め45度の処世術

2026年刊行

2,176pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

日常の「当たり前」に違和感を覚えがちな、考えすぎる気質の読者に向く

読者の声を分析

支持されている点

  • 漠然と感じていた事柄を的確に言語化している点
  • 共感とユーモアのバランスが良いという声が多い
  • 各話が短く非常に読みやすいと評価されている

賛否が分かれる点

  • ひねくれ具合が期待より穏やかだったという声がある
  • 著者の小説作品への言及がなく物足りないという意見も

内容紹介

直木賞をはじめ数々の文学賞を受賞した小説家が、満を持して放った初エッセイ集。テーマは、コミュニケーション、人間関係、そして人生哲学と多岐にわたる。「今日暑いですね」という雑談は意味がなさすぎて恥ずかしく、「とりあえず生」は思考停止に思える。暦というシステムが更新されるだけの正月になんの価値があるのか。自分にとっての当たり前が、他人からはひねくれて見える。そんな日々のモヤつきを、著者は「ひねくれ界のひねくれ者」の視点で軽やかに言語化していく。読者からは「これ私のことだ」「考えていたことを言語化してもらえてものすごく気持ちいい」という声が相次いでいる。章立ては15度、30度、45度と徐々に角度が上がる構成で、序盤は共感度が高く、読み進めるにつれ著者の斜め具合が際立つ作りになっている。笑えるだけでなく、実用的な気づきや哲学的な救いも随所に散りばめられており、「人生に完璧なプロットは必要ない」という言葉は、先の見えない日々を生きるすべての人に響く一文だ。

楽天で見る
絶賛139
好評212
普通128
不評23
酷評4

TOTAL 506 reviews

9火星の女王

火星の女王

2025年刊行

1,933pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

SF初心者やエンタメ志向の読者に向く。ハードSF目当ての読者には合わない場合も。

読者の声を分析

支持されている点

  • 光速の遅延を物語の核に据えた着想が高く評価されている
  • SF・政治・群像劇を融合したテンポある構成が支持されている
  • 火星生活のリアルな描写と世界観の作り込みが好評

賛否が分かれる点

  • 終盤の展開があっさりし物足りないという声が多い
  • ハードSF的な飛躍やスケール感を期待すると肩すかしとの意見も

内容紹介

人類が火星へ移住して40年。地球外知的生命を追い求める初老の生物学者リキ・カワナベは、火星の地底湖でスピラミンという物質の結晶構造に異変を発見する。その発見は、火星からの撤退を進めていた宇宙開発機関ISTAの思惑を一変させ、地球と火星の関係に深刻な歪みをもたらしていく。一方、火星で生まれ育った盲目の少女リリは、地球観光という夢を胸に重力訓練を続けていたが、地球への出発を前に危機に巻き込まれる。さらに地球側の思惑を体現するような謎めいた実業家マディソンが動き出し、物語は一触即発の緊張感へと加速する。火星と地球という圧倒的な距離が生む通信の時間差が、人々の判断を狂わせ、対立を深める仕掛けは本作の核心とも言える。「ガンダムの地球連邦対ジオン公国の独立戦争になぞらえると一気に像を結んだ」との読者の声が示す通り、壮大なスケールの中に、現代社会の移民問題や資本主義の限界を鋭く映し出す群像劇。デビュー以来多彩なジャンルで読者を驚かせてきた著者の、創造力と筆力が凝縮された一作。

楽天で見る
絶賛143
好評229
普通361
不評66
酷評17

TOTAL 816 reviews

10オルロージュ

オルロージュ

2026年刊行

1,608pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

スタートアップや企業小説に興味がある読者、謎めいた人物像を楽しみたい読者に向く。

読者の声を分析

支持されている点

  • 視点人物を章ごとに変える構成が高く評価されている
  • 中心人物の内面を描かない設計がミステリアスさを増すという声が多い
  • 500ページ超ながら一気読みできるスピード感が支持されている

賛否が分かれる点

  • 既存ファンから「らしさ」が薄いという指摘もある
  • 序盤のビジネス用語や業界描写を難しく感じる声がある

内容紹介

フランス語で「時計」を意味する名を冠したスタートアップ企業を舞台に、野心と欺瞞が交差する群像劇。世界一の金持ちを夢見るキャピタリストの卵・桐田奈南に呼び出された研究者の倉敷秀斗は、光合成をするコンクリートという革新的技術を武器に起業を決意する。仲間を集め、資金を集め、注目を集め、企業は急速に成長していく。しかし企業価値が膨れ上がるにつれ、なぜか桐田以外の初期メンバーが次々と姿を消していく。「脳を灼かれる500ページ」と評される本作最大の仕掛けは、物語の核心にいるはずの桐田奈南の視点章が、最後まで一度も存在しないことだ。彼女の本心は多くの登場人物の目を通してのみ語られ、その底知れなさはいっそう際立っていく。起業という革命とその裏側、お金も株価も共同幻想に過ぎないという問い、そして「会社は誰のものか」という重いテーマが、ジェットコースターのような狂騒の中に織り込まれている。熱くて、少し悲しい。

楽天で見る
絶賛87
好評45
普通27
不評1
酷評2

TOTAL 162 reviews

11スメラミシング

スメラミシング

2024年刊行

1,188pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

SF・宗教・哲学に関心があり、難解な作品を読み解く過程を楽しめる読者向け

読者の声を分析

支持されている点

  • 神・宗教・陰謀論を横断する着想の豊かさが評価されている
  • 作者の幅広い知識量と世界観の独自性への驚きが多い
  • 最終話をはじめ読みやすい編への満足度が高い

賛否が分かれる点

  • 難解で理解しきれないという声が多数ある
  • 作品ごとの読み味の差が大きく好みが分かれる傾向

内容紹介

SNSカリスマアカウントへの盲信、聖書翻訳の秘密、天皇の棺を運ぶ一族の末裔、そして自転を失った地球での生存。神話、宗教、陰謀論を縦横無尽に駆け巡る6篇の短編集です。直木賞作家が放つ本作は、古代から遠未来まで舞台を跨ぎながら、信仰の虚妄と救いという一本の糸で貫かれています。読者からは、脳の皺がのびる様に感じた、という声や、1話読むごとに自分の居場所を見失うような眩暈を感じる、という反応が寄せられるほど、知的密度が高く、難解ながらも圧倒的な筆致に引き込まれます。ボルヘスを理系的センスで再構築した超欺瞞世界という評も納得の、解釈の余地に満ちた一冊です。

楽天で見る
絶賛84
好評161
普通235
不評67
酷評27

TOTAL 574 reviews

12屁理屈と哲学

屁理屈と哲学

2026年刊行

1,176pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

小川哲の既読者や、短い断章形式で思考を刺激されたい読者に向く

読者の声を分析

支持されている点

  • 独特の視点と切れ味ある言語化が評価されている
  • 短い断章でも読み応えがあるという声が多い
  • あとがきが本書の意図を補い好評を得ている

賛否が分かれる点

  • 著者本人が選んでいない切り抜き集と知らず購入した不満が散見される
  • ファン以外には刺さりにくいという意見もある

内容紹介

東京大学大学院の博士課程を中退し、デビュー作でSF界の新星と評された直木賞作家による、前代未聞の哲学的断片集。本書は著者が過去に執筆したあらゆる文章から、担当編集者と書評家の二人が精選した123のパンチライン・格言・寓話で構成された、いわば公式の切り抜き集だ。ゲーム、屁理屈、哲学、嘘、記憶、SFという六つのテーマのもと、鋭利な言葉が次々と並ぶ。SNSでネットミームにまでなった一節や、直木賞受賞作に収録されなかった幻の原稿も含まれる。あとがきで著者自身が明かす通り、有限な文字の並びに自分の人生を投影し無限の世界を誤読すること、それこそが文章を読む喜びだと言う。切れ味鋭い言葉が自明を覆し、読者の琴線に触れる。

楽天で見る
絶賛48
好評89
普通72
不評14
酷評3

TOTAL 226 reviews

13こうやって作家は言葉を紡ぐ

こうやって作家は言葉を紡ぐ

2026年刊行

702pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

小川哲ファンや、作家の創作プロセスに関心がある読者に向く。

読者の声を分析

支持されている点

  • 豪華な対談相手の顔ぶれが高評価
  • 作家ごとの創作手法の違いが興味深い
  • 対談形式で読みやすく内容が濃い

賛否が分かれる点

  • 専門的すぎて理解しにくい箇所があるという声も
  • 未読作品の話題が多いと置いてけぼり感がある

内容紹介

「悲しい」という言葉では言い切れない、あの感情に、プロはどうやって名前をつけるのか。本書はその問いに、14人の一線級の書き手たちが真正面から向き合った対談集だ。純文学からSF、ミステリー、漫画まで、中村文則や京極夏彦、尾崎世界観といった各ジャンルの書き手が、自らの「手の内」を惜しみなく語り合う。焦点は文章術ではなく、書く前の頭の動かし方にある。今最前線にいる作家たちの思いが読めて実に面白かったと評されるように、創作に正解は一つではないことを500ページにわたって体感できる一冊となっている。

楽天で見る
絶賛27
好評31
普通36
不評10
酷評1

TOTAL 105 reviews

14Street Fiction by SATOSHI OGAWA

Street Fiction by SATOSHI OGAWA

2024年刊行

596pt

TOTAL SCORE

こんな方におすすめ

創作論や読書体験に関心がある読者、小川哲ファンに向く一冊

読者の声を分析

支持されている点

  • 多様なゲストから創作の裏側を引き出す対談力が高く評価されている
  • 気軽に読めるテンポの良さが支持されている
  • 読みたい本・作家が増えると好意的な声が多い

賛否が分かれる点

  • 一部の対談は話題の広がりに物足りなさを感じるという声がある

内容紹介

直木賞作家がMCを務めたラジオ対談番組を書籍化した一冊。小説家としての視点を軸に、各界の異才たちの話の中から「小説」を掘り起こすという独自のスタンスが、この対談集の最大の魅力です。万城目学、小泉今日子、太田光、福本伸行など、小説家からアイドル、映画監督まで、12名の多彩なゲストが登場。読者レビューでは「ゲストの人生という小説の読みどころを探る」姿勢への共感や、九段理江との同じ波長の会話、千早茜の太宰への鋭い一言など、随所で化学反応が起きています。あらゆる物事の中に小説を見つけ出す思考法は、創作者だけでなく読書好きにも深い刺激を与えてくれます。

楽天で見る
絶賛15
好評27
普通40
不評4
酷評1

TOTAL 87 reviews

← 小説ランキング一覧へ